集中力アップ

集中力アップしたいなら観葉植物を置こう!緑視率アップで作業・仕事環境を最適化!

集中力アップしたいなら観葉植物を置こう!緑視率アップで作業・仕事環境を最適化!

集中力をアップさせる方法には、アロマの香りや瞑想など、様々な方法がありますよね。
あなたは、どのような方法で集中力アップに取り組んでいますか?
個人によって方法は色々とあると思いますが、今回は仕事や勉強をするスペースに注目していきます。

スペースで集中力がアップするなんて聞いたことありますか?
もしかしたら、就業している会社ですでに取り組みをしている可能性もありますね。

そこで、カギになるキーワードが緑視率。

近年では、緑視率を計算した上で仕事をするスペースを作り出している企業やコワーキングスペースも存在しています。
緑視率と集中力についてわかりやすく解説していきます。

緑視率の定義は「人の視界に占める緑の割合」

緑視率の定義は「人の視界に占める緑の割合」

緑視率は建築学会において定義されています。

建築学会で使われる「緑視率」の定義は、「人の視界に占める緑の割合で、 緑の多さを表す指標」とされています。

下記の画像のように「人の視界に入っている範囲に緑がどのくらいあるのか」が緑視率。

緑視率の定義
コモレビズ:緑視率とストレスの関係をエビデンス化

この考え方は、2013年に豊橋技術科学大学松本名誉教授が「建築学会で緑視率が増えることによってリラックス効果がアップする」という研究結果を発表したことが始まりなんです。

緑視率が増えるとリラックス効果が高まる

下記のグラフは、日本テレネット株式会社と株式会社ジンズでおこなわれた実験結果を元にグラフ化されたもの。
実験は観葉植物ありの方は日本テレネット株式会社で、観葉植物+ハイレゾ音ありがジンズ株式会社で行われました。

緑視率が増えるとリラックス効果が高まる

観葉植物だけでも11%ストレスが軽減しており、
ハイレゾ音をプラスすることで、さらに14%もストレスが軽減。

ハイレゾ音は一般的なCD音源が44.1キロヘルツ・16ビットなのに対し、96キロヘルツ・24ビット以上の音源を指しています。
こんなに違うなら仕事や勉強をするスペースに緑とハイレゾ音を取り入れてみたくなりますよね。

観葉植物のストレス効果はタイムラグがある

画像のグラフは、観葉植物ありとなしを比較して、心理ストレス・生理ストレス・総合ストレスを視覚化。
観葉植物なしの状態から植物を設置すると、全体的にストレスが上がっていることがわかります。

これは好転反応として捉えられていて、何もないところに観葉植物が設置された違和感によるものです。

観葉植物のストレス効果はタイムラグがある

最初の違和感によるストレスアップからは、時間経過と共にストレスが下がっています。
観葉植物の設置期間が長くなれば、観葉植物なしの時よりもストレスが下がる効果があるというわけです。

初めての時はストレスを感じるかもしれません。
ですがストレスは間違いなく軽減されていくので、少し長い目で観葉植物と付き合っていくことが大切です。

集中力アップに繋がる観葉植物の効果7つ

スペースに緑を設置して得られる効果は?

ここまでは緑視率についてエビデンスを交えて解説しました。
観葉植物を設置することで得られる7つの効果についてお伝えしていきます。

観葉植物の土がストレスと不安を軽減

ストレスと不安を軽減する

英文学術誌「Physiological Anthropology」に掲載されている面白い研究結果があります。
ウェルネスカウンセラーのジョーイ・ドハーティー氏によると、

  • 観葉植物を触る
  • 観葉植物の香りを楽しむ

上記のような行動に、生理学的ストレスと心理学的ストレスを軽減する効果があるそうです。

その秘密は観葉植物の緑ではなく、なんと「土にいる微生物」なんです。
土の中にいる微生物アウトドアファインズが「サイトカイン」という物質を放出します。

サイトカインは免疫から分泌される低分子のタンパク質で、
細胞間の情報伝達を担っており私たちの体を守ってくれる重要や役割をもっています。

このサイトカインにより脳からセロトニンが分泌され、
不安やストレスを取り除いてくれることがわかっています。

セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、ネガティブな思考を抑制するなど抗うつ効果もある物質。
まさか観葉植物の土の方にも効果があったのは驚きですね。

ヤクルト中央研究所:健康用語の基礎知識 サイトカイン

NASAが導入した空気清浄効果

空気清浄効果

植物には空気清浄の効果があると言われていますが、それがどのくらいの効果なのか知っていますか?
NASAのオフィシャルサイトには、植物は大気を改善する効果があるも記載されています。

NASAには、BioHomeと呼ばれている密閉された実験施設があり、
この施設は、ホルムアルデヒドやベンゼンといった合成材料を用いて建設されました。

そのため、観葉植物を導入する前は目の傷みや呼吸困難を訴える症状が多かったのですが、
そこで観葉植物を導入したところ、施設内の大気は完全に改善されました。

NASA(英語):屋内環境の清浄な空気と水

空気清浄作用が強い観葉植物は「エコ・プラント」と呼ばれています。
代表的なものにサンセベリアやポトスなどがあり、ホームセンターでも簡単に購入できます。

観賞植物ごとに有害物質に対する効果をNASAがまとめた表があるので参考にしてみてください。

NASA:有害物質に効果がある観葉植物一覧
Wikipedia:NASA空気清浄研究による観葉植物の効果まとめ

葉から蒸散する水分で天然の加湿効果

加湿効果

観葉植物は土から吸い上げた水分を葉から蒸散させています。
水分を葉から放出しているので、自然の加湿器の効果があるというわけなんです。

愛媛大学農学部の研究によれば、様々な植物にこの蒸散作用があるとのこと。
研究で利用されたのは「カポック」という植物ですが、10畳の部屋の湿度を20%近くも上がったそうです。

ただ、冬の間は活動が鈍いこともあり蒸散の頻度が減ってしまいます。

観葉植物をたくさん設置するのはなかなか大変だと思うので、
乾燥がひどい場合には素直に加湿器を使いましょう。

愛媛大学農学部:各観葉植物を置いた後の相対湿度の違い

観葉植物の緑色は目の負担が少ない


第一三共ヘルスケア:ものを見るしくみ

人間の目は角膜と水晶体がレンズとなって毛様体筋がピント調節をする構造になっています。
光は目の中でレンズを通して屈折し、網膜に投影して認識できるわけです。

光の波長によって、水晶体の変化や毛様体筋の動きが変わるため、
色によって目にかかる負担に違いが生まれます。

緑色は波長が短く屈折しやすいので水晶体の変化が少なく、目の負担が少ないんです。
逆に赤色は波長が長く屈折しにくいため水晶体の変化が大きく、目の負担の大きくなります。

色ごとの波長の長さ

緑色は目の周りの筋肉はリラックスできる状態なので、疲れにくいということですね。
例えば学校で勉強をするときに、見る時間が長い黒板は緑色になっています。

黒板や緑色なのは目の負担が少ないから

黒板が緑色なのは、長時間見ていても目に負担がかからないためだと考えられます。

東北大学Webマガジン「へっそ」:緑色は目にいい?

国土交通省が認めるヒーリング効果

観葉植物にはヒーリング効果がある

国土交通省が行った緑視率に関する調査によると、植物のある割合が高い場所ほど、

  • 安らぎがある
  • さわやか
  • 潤いがある

と感じるという結果がでています。

公園に行って緑が多くて癒されると感じる度合いは25%以上から、という統計結果もでているようです。
同じ公園でも緑が少ない場合は、殺風景や安らぎがないと感じる傾向に。

人が癒しを求めて森林浴や山歩きをする理由が良くわかる結果にもなっていますね。

国土交通省:都市の緑量と心理的効果の相関関係の社会実験調査について

花とセットで認知能力・問題解決能力アップ

認知能力・問題解決能力アップ

観葉植物や花には、認知能力や問題解決能力をアップする効果があります。
緑にはストレス軽減と不安を取り除く効果があり、花にはストレス軽減と認知機能アップの効果があります。

観葉植物でストレスや不安が軽減されれば、
リラックスして生産性の向上がアップするのは間違いないですね。

認知能力のアップに関しては農林水産省のリーフレットにも記載されています。
観葉植物とセットで花も一緒に飾ってみるのも良いかもしれません。

農林水産省:花のチカラ 緑のチカラ

植物がある空間はおしゃれに感じる

植物がある空間はおしゃれに感じる

オフィスの入り口やエントランスに観葉植物があると、おしゃれな空間に見えますよね。
無機質で何もない空間に比べると、癒しの効果もおしゃれさもグッとアップすることは間違いありません。

単純に設置するのではなく、優しくアットホームな雰囲気を醸し出したい場合は、モンステラやアルテシーマなど丸みを帯びた葉の観葉植物がオススメ。

知的でスタイリッシュな印象を与えたい場合は、アレカヤシユッカなど葉が尖っているものを選ぶとグッドです。
企業やオフィスに合わせた観葉植物をチョイスしてみてはいかがですか?

集中力アップに最適な緑視率は簡単にチェックできる

集中力アップに最適な緑視率は簡単にチェックできる

早速、オフィスやプライベートに緑視率を取り入れようと考えている人もいると思います。
ですが、左右の視界120度・奥行き5mに観葉植物を設置するのは難しいですよね。

そこで、簡単に計算できるサイトを見つけたのでご紹介します。

緑が多ければ多いほど集中できるわけではない

緑が多ければ多いほど集中できるわけではない

緑を取り入れるなんて観葉植物を置けば良いだけ、なんて簡単に考えている人もいるかもしれませんね。
ですが、単純に緑を取り入れたからといってストレスが軽減されるというわけではありません。

松本教授が唱える緑視率では、適正な数値は10~15%。
これは、空間に対する満足度と知的生産性を加味した上で、最もピークになっている緑視率を計算した結果に基づいています。

実験結果のグラフを見ると最適な緑視率がわかりやすいので、会社や書斎などに緑を取り入れる際は参考にしてみてください。

画像をアップするだけの緑視率計算サービス

画像をアップするだけの緑視率計算サービス

自主簡易アセス支援サイト「NPO地域づくり工房」では、画像を取り込むだけで緑視率を計算してくれるサービスがあります。
オフィスの写真を撮影してファイルをアップロードすれば、自動で緑視率を計算してくれます。

使い方は簡単で、緑視率を計算したい画像を選択して「解析実行」をクリックするだけ。

緑視率計算サービスの使い方

ちなみに下記が私のデスク環境の解析結果ですが、観葉植物を2つ設置しても9%未満という結果に。

緑視率の解析結果

こうして解析結果と実際の視野を意識してみると、画像を比べてヒトの目はもっとワイドに見えてることに気がつきます。
この観葉植物は高さ40cm程度ですが、デスク周りに置く形で緑視率を高めるならこのサイズで3〜4個ぐらいが目安になりそうです。

自主簡易アセス支援サイト「NPO地域づくり工房」:緑視率計算サービス

フォトショップでも緑視率を計算できる

フォトショップでも緑視率を計算できる

フォトショップでも緑視率を計算することができます。
手順は少し面倒ですがフォトショップを使いこなしている人であれば、簡単に計算することができるかもしれません。

自分の目で見ながら画像を加工していくので、もしかしたら自動計算ソフトよりも正確な数値がでる可能性はあります。
試してみたい人はリンク先に手順詳細が記載されているので、チェックしてみてください。

フォトショップでの緑視率計算手順

緑視率を計算した空間を作成してもらう

緑視率を計算した空間を作成してもらう

parkERsは、2013年から室内緑化デザイン事業を開始した企業です。
nextbeat 恵比寿本社オフィスや星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルなどを手掛けた実績もあるんです。

parkERsのオフィスは表参道にあり、法人であれば見学を受け付けているようです。
企業として緑視率を重視した取り組みを考えているのであれば、一度問い合わせをしてみるのも良いかもしれませんね。

parkERs公式サイト

集中力アップに繋がるオススメの観葉植物

集中力アップに繋がるオススメの観葉植物はシュロチク

緑視率を増やしたいからといって単純に観葉植物を設置しても意味はありません。
なぜ意味がないのかと言うと、効果のない観葉植物もあるからなんです。

全ての観葉植物がストレスを軽減できるわけではない

下記の画像は、6種類の植物を2週間設置した際のストレス軽減度合いを表したグラフになっています。
植物1・4・6の3種類はストレスが軽減していますが、植物2・3・5の3種類はストレスが悪化していますよね。

全ての観葉植物がストレスを軽減できるわけではない

このグラフを見る限りでは、適当に植物を設置したからといって、ストレスが軽減できるものではないということになります。
単純に植物を設置するのではなく、ストレスを軽減してくれる効果のある植物を設置することが重要なんです。

観葉植物はシュロチクがオススメ

ストレスを軽減してくれる観葉植物はシュロチクがオススメ

現時点でストレスを軽減してくれる効果のある植物の一つとして「シュロチク」があります。
2017年12月にオープンした会員制ワークスペースThink Labに設置されている観葉植物です。

Think Labは、コモレビズが実験をおこなったジンズが、様々な企業と連携して世界一集中できるスペースを提供しています。
このワークスペースには、シュロチクが数多く設置されているので、ストレス軽減に効果があるのは間違いなさそうです。

Think Lab:会員制ワークスペース

緑視率を高めるだけで集中力アップに効果がある

緑視率を高めるだけで集中力アップに効果がある

緑視率の観点から、緑視率の計算方法まで紹介してきました。
単に観葉植物を設置すれば良いわけではないことが理解してもらえたと思います。

実際に生きている観葉植物を設置するのは、お手入れをする必要もあるので、逆にストレスになってしまう可能性もありますよね。

parkERsのような業者に依頼すればお手入れ込みなので楽ですが、個人で取り入れるにはコストが高くて手がでません。

そこで、考え付くのがインテリアとして販売されている観葉植物や光触媒の観葉植物です。
生きている観葉植物は水やりや葉剪定も必要なので、それに比べれば掃除だけで済みます。

実際に代用できるのかという点については、検証が必要なので現段階では何とも言えない部分です。
これは、単純に緑色なら何でも良いのか?という問題も含むと思いますので、今後の課題にして後ほどお伝えしますね。

実際に観葉植物を設置している人は、無料の計算ソフトで緑視率を数値化してみてはいかがでしょうか?